雑穀名 | 大麦 |
学名 | Hordeum vulgare L. |
英名 | Barley |
和名 | オオムギ(大麦) |
科名/属名 | イネ科オオムギ属 |
原産地 | 中央アジア |
この雑穀について
特徴
大麦はイネ科の植物で結実する穂の数により、小花が2列に並んでつく「二条種(にじょうしゅ)」と、6列にならんでつく「六条種(ろくじょうしゅ)」に分類され、さらに「皮麦」と「裸麦」に分けられます。皮麦は殻が子実から離れにくいのに対し、裸麦は容易に離れます。
歴史・エピソード
大麦は世界最古の穀物の一つだといわれ、およそ1万年前からイスラエル付近とシリアからトルコ付近で栽培は始まったと考えられています。日本には、弥生時代に朝鮮半島からもたらされたようで、米とともに古くから作られてきました。庶民の食として定着する一方、健康食としての一面もすでにもっていました。日本最古の医学書にもその有用性がうたわれており、徳川家康が健康のために麦めしを好んで食べていたことも有名です。
この雑穀の魅力
用途
大麦の用途は、世界的になじみ深いビールやウイスキーをはじめ、日本では麦焼酎・麦味噌・麦茶・麦ごはんなど多岐にわたっています。こと麦ごはんにおいては、その豊富な栄養価から健康食として現在も注目されています。麦ごはんは、つるりとしたのどごしの山芋とも相性が良く、牛タン専門店などをはじめ、麦とろごはんが提供されています。
栄養・食感・色・調理
大麦は食物繊維を豊富に含みます。加えて水溶性、不溶性という2種類の食物繊維をバランスよく含む点が特徴です。さらに、水溶性食物繊維のひとつである「β-グルカン」は腸内細菌のエサとなることで、腸の動きをよくしてくれます。